宇多田ヒカルの頭韻と緩やかなライムについてのエセー


宇多田ヒカルの “Automatic” と “Time will tell” を聴いている。

Time will tell

Time will tell の歌い出しは次のようになっている。

いたって

にもかわらないって

これに、「だれだって/そんなつもりで/くんじゃないよね」というフレーズを付け加えると、明らかに「な」で頭韻を踏んでいると言えるだろう。

続きを聴くと、

やんだって

しかたないよ

(中略)

このがい Runway からあおぞらへ Take off!

やはり頭韻になっているな、ということがわかる。

また、”Automatic” の歌い出しでは、

なかいめの べるで じゅわきをとったきみ/

まえをいわなくても/すぐこえで/わかってくれる」

さて、頭韻とは何か?

頭韻とは

頭韻とは、ある文節の頭どうしが、

  1. 同じ子音のとき
  2. もしくは同じ母音のとき
  3. もしくは同じ母音かつ同じ子音であるとき

のことをいう。

このようにぼくは定義している。

 

文節について理解したければ今回は調べてくれ。

 

緩やかなライム

ライムとは、「音が似ているので、似ている性質を使って並べてみた」みたいな理解でいいと思う。

いむ うぃ 

じかんが たてば わか

英語の「Time will tell」というフレーズと、「じかんがたてばわかる」というフレーズは一聴してどこかライムしている感じはわかると思うんだけど、実際にはこうなっている。

あとは、「じんが/わる」というライムもある。

続けて、

らい(Cry) だか そんな あせなくたっていい

というふうになっています。

何かご質問があればどうぞ。

コメント (1)

  1. ピングバック:作詞法:宇多田ヒカル「time will tell」とバップライティングのすすめ | Lyrics Theory

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください