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椎名林檎『シドと白昼夢』:一音を挟む対称形(ABA)

pattern芽 (budding)最終更新: 2026-07-27
図: 椎名林檎『シドと白昼夢』:一音を挟む対称形(ABA)

観察

おとしてしまう

「シドと白昼夢」 / 椎名林檎 / 作詞: 椎名林檎 / 1999

ここに「し・て・し」が現れる。「て」を対称の中心として、「し」が両側に置かれる。

この配置には二通りの説明が立つ。

説明A:「て」の1音を挟んで「し」音が2回反復する。時間の前進にともなって体験も前進し、それに対して反復が認知される。

説明B:「て」の1音を対称の中心に「し」音が直ちに回帰する。反復を認知した瞬間に、レコードを逆回転させるように、時間の逆行に似た経験として対称を認知する。

どちらも仮説にとどまる。認知の水準はこの形式に対するオプションであり、記述の本体は形式の側にある。

その上で僕はB説を採りたい。さらに、反復までに時間がかかるほど、説明Aに近づいていく。