lyricstheory.com / 推薦図書
推薦図書
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分析と批評の方法をつくるための本
このサイトの記述がどこから来ているか。方法そのものを問う本。
歌詞のサウンドテクスチャー:うたをめぐる音声詞学論考
木石岳 白水社 2023
本書265ページのヤーコブソンの紹介で、重音/鋭音の音素対立という考え方を知った。著者の木石岳(Asahi)さんは macaroom で作曲・作詞・編曲をする実作者で、このように言語学や音声学的な観点から音としての歌がどう聴こえるのかを教えてくれる。
歌われる歌詞は、言葉であると同時に音であり、文字や声として人に伝えるための表現であると同時にギターやドラムのように演奏され聴かれる楽器である。
本書は後者を扱う。
Amazon で見る定価 ¥2,700
作る人のための本
歌詞を書く人、曲を書く人が実際に手を動かすために使える本。
Songwriting: Essential Guide to Lyric Form and Structure
Pat Pattison Berklee Press ; Distributed by Hal Leonard Corp 1991
p.19の第3章「RHYTHM」は英単語のシラブルの数え方から始まる。次にストレス(強勢)がつくシラブルをマークさせる。さらに単語が文へと構成された場合のストレスの強弱を記入させる。そして歌詞においてこれらのストレスの強弱によりリズムを生み出せることを理解させる。
著者の Pat Pattison はバークリー音楽大学で作詞と詩を教える教授で、Gillian Welch や John Mayer が教え子にいる。これは英語の歌詞を書くための教科書だ。ステップバイステップの解説とドリルを交互に進めていくと、歌詞を書くことを理解できるようになる優れた本だ。僕も日本語でこういう本を書くべきだ。
なお、日本語におけるライムについて考える際も、p.34からの第4章「RHYME」はパーフェクトライムの定義から開始し、ライムスキーム(aabb/abab等)、ライムの順序による速度変化を感じてみるドリル(abacc 対 aabcbc)などが、道具立てとして大変参考になると思う。