1-A の冒頭に置かれた「たーみなる」の4音が、続く2行のうちに繰り返し現れる。
「たー」「みなる」えき ひとご「み」の「な」か 「み」をゆ「だ」ねて「る」
あしばやにすぎさる ひとなみに うまく 「な」じんで「る」
「み」は「人混み」の末尾と「身を」の語頭に、「な」は「中」の語頭と「馴染んでる」の語頭に、「る」は「委ねてる」と「馴染んでる」の末尾に現れる。冒頭の「たー」に対応するのは「委ねてる」の「だ」で、清濁が異なる。
清濁を類音とみなす場合に、4音すべてが揃う。
「たーみなる」を音列ではなく和音として捉えるなら、これは分散反復にあたる。「み」「な」「る」は順序を保つが、「た」に対応する「だ」は順序から外れる。