lyricstheory.com

lyricstheory.com /elements

the brilliant green『There will be love there -愛のある場所-』:/t/ と /k/ の交替(スコープを広げた見方)

pattern芽 (budding)最終更新: 2026-08-02
図: the brilliant green『There will be love there -愛のある場所-』:/t/ と /k/ の交替(スコープを広げた見方)

サビの2行では、/k/ と /t/ をそれぞれ別の軸として取ると、2本のピボットが重なって走っていることになる。スコープを広げて、両者をひとつの並びとして見る。

そこからながれ「ていけ」るようなせ「かい」をみ「つけたい」 「いつか」はだれかのために「いきていたい」

「There will be love there -愛のある場所-」 / the brilliant green / 作詞: 川瀬智子 / 1998

t を A、子音を持たない位置を B、k を C とすると、1行目は ABC・CB・ACAB、2行目は BAC・BCABAB になる。

子音の並びだけを書き出すと次のようになる。

tΦk  kΦ  tktΦ     Φtk  ΦktΦtΦ

Φ は子音を持たない位置を表す。前半の3群が1行目、後半の2群が2行目にあたる。

別々のピボットとして取るあいだは、それぞれの軸に属さない音が背景に落ちる。スコープを広げると、/t/ と /k/ は同じ2行のなかで入れ替わり続けている。この見方では、単位は個々の音節ではなく子音の並びそのものになる。

取り出しているのは、2つの子音が続けて交替する範囲である。行内のすべての /t/・/k/ を拾ってはいない。「そこから」の「こ」「か」、「ながれ」の「が」、「だれか」の「だ」「か」、「ために」の「た」はこの範囲の外にある。清濁の統合は他のカードと同じく音素の層で行っている。