サビの2行では、/k/ と /t/ をそれぞれ別の軸として取ると、2本のピボットが重なって走っていることになる。スコープを広げて、両者をひとつの並びとして見る。
そこからながれ「ていけ」るようなせ「かい」をみ「つけたい」 「いつか」はだれかのために「いきていたい」
t を A、子音を持たない位置を B、k を C とすると、1行目は ABC・CB・ACAB、2行目は BAC・BCABAB になる。
子音の並びだけを書き出すと次のようになる。
tΦk kΦ tktΦ Φtk ΦktΦtΦ
Φ は子音を持たない位置を表す。前半の3群が1行目、後半の2群が2行目にあたる。
別々のピボットとして取るあいだは、それぞれの軸に属さない音が背景に落ちる。スコープを広げると、/t/ と /k/ は同じ2行のなかで入れ替わり続けている。この見方では、単位は個々の音節ではなく子音の並びそのものになる。
取り出しているのは、2つの子音が続けて交替する範囲である。行内のすべての /t/・/k/ を拾ってはいない。「そこから」の「こ」「か」、「ながれ」の「が」、「だれか」の「だ」「か」、「ために」の「た」はこの範囲の外にある。清濁の統合は他のカードと同じく音素の層で行っている。
